高梨沙羅が悪天候でも集中、ソチ対策万全の圧勝


W杯ジャンプ女子で通算17勝目

高梨沙羅が悪天候でも集中、ソチ対策万全の圧勝

高梨沙羅の1回目の飛躍=19日、山形・蔵王ジャンプ台

 前日に続いて2回目が強風で中止となった。それでも、高梨が1回で勝利を物にした。今季のW杯9戦して8勝目と敵なしだ。「きのうに続いて難しい状況の中、いいジャンプが飛べてよかった」と、内容の伴った優勝を喜んだ。

 試技は中止され、1回目の開始時間も小刻みに順延された。始まったのは予定の1時間半後となり、集中力の維持が難しい状況だったが、「見ている方に楽しんでもらうため、いいジャンプをするだけ」と自分に言い聞かせた。

 直前に飛んだフォクト(ドイツ)が96メートルで重圧をかけた。「(場内)放送を聞いていなかったし、やらなきゃいけないことだけをやった」。惑わされることなく、ヒルサイズに迫る98メートル。前日は飛び過ぎて転倒したが、この日は着地も確実に決めた。客席に手を振り、テレビカメラに向かって笑顔を見せるなど、余裕たっぷりだ。

 ソチ五輪の台と同じ形状に改修された台で連勝し、ライバルを寄せ付けない強さを見せた。ソチ対策を万全にこなしただけでなく、どんな状況にも動じない集中力と勝負強さも発揮。期待される五輪金メダルに向け、17歳がまた一歩大きく前進した。