全豪テニスで錦織圭、最後は底力
苦しんで4年連続初戦を突破
錦織が思わぬ苦戦を強いられた。第1セットを簡単に先取しながら、四大大会で白星のないマトセビッチに粘られた。4年連続の1回戦突破とはいえ、最終セットまで要したのは初めてだ。
試合の後半に気温40度を超えた暑さだけでなく、コート上の強い風にも苦しめられた。上位進出を見据えて「早いラウンドは3セットで勝つのが理想」と話していた。それを求めて焦ったわけではないだろうが、無理な体勢から強打してミスする場面も目立った。フォアハンドの凡ミスは計25本にも上った。
ただ、試合がもつれても、余裕があったのも事実。「集中力を上げてやれた」という第5セットは、相手の最初のサービスゲームをブレーク。さらに第8ゲームもブレークして押し切ったのはシード常連の底力だった。
3時間41分を戦った影響が今後にどう出るかは分からない。それでも、錦織は「もちろん、直すところはたくさんある。でも、十分いいプレーはした」と悲観はしていなかった。(メルボルン時事)