ワクチン開発には国家安全保障の観点が必要だ


 新型コロナウイルス感染症の第4波により、東京、大阪など9都府県に緊急事態宣言が拡大され、沖縄県も加わることが決まった。変異ウイルスの拡大により、従来の対応ではなかなか抑え込めない状況となり、規制の強化と解除が繰り返される中で、国民に厭戦(えんせん)気分が漂ってきている。

 完全な鎖国や特定地域のロックダウンが不可能である以上、「集団免疫」ができるまでは、かつての日常に戻ることはできない。人口の8割、9割が感染して膨大な被害を出す前に「集団免疫」をつくる切り札がワクチン接種だ。


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