訪日外国人ランキングトップ5(2018年)は…


 訪日外国人ランキングトップ5(2018年)は、中国838万人を首位に、韓国754万人、台湾476万人、香港221万人、米国153万人の順である。日本人の海外旅行先(17年)は、米国360万人、中国268万人、韓国231万人、台湾190万人、タイ154万人と続く。

 改めて驚くのは、訪日外国人、日本人の海外旅行先ともに、台湾が人口に対する比率で突出して高いことである。訪日は約20%、旅行先として約8%に相当する。

 日本人のうちには相当数のリピート客がいるようである。台湾の魅力の一端が、たまたま友人から恵送された鳥取の同人誌『鳴潮(めいちょう)』に掲載された紀行文からもうかがえる。

 筆者はゴールデンウイークに、南部の高雄(たかお)を宿泊拠点に、日本の技術の新幹線乗り放題の切符(約8000円)を活用して初めての3泊4日の台湾縦断個人旅行をしたことを綴(つづ)る。

 公共交通すべてで料金が2割引きとなる交通カード「悠遊(ヨーヨー)カード」の使い勝手のよさに「日本よりすすんでいる」と感心。言葉の通じない難しさを救ってくれたのが、日本語の話せる老若男女の親切な声掛けと案内で「四日間このような親切に何度も出合った」と綴る。

 魅力は故宮博物院などの観光名所だけでない。屋台の並ぶ「夜市(よいち)」の食べ歩きでは何度も来ているという日本人とも知り合い、その気持ちが分かると。おもてなしの心は「台湾の人たちにも根付いている」と結ぶ。強敵現れる、である。