「肌さむし竹切山のうす紅葉」(凡兆)。…


 「肌さむし竹切山のうす紅葉」(凡兆)。紅葉の見ごろは例年10月下旬から11月ごろになる。肌寒くなってきたので、そろそろ紅葉が気になってくる。

 神々に五穀豊穣(ほうじょう)の感謝を捧(ささ)げる秋祭りも各地で行われる。時々、散歩していると、町内の神社の祭礼で太鼓の音が聞こえてきて懐かしさを覚える。

 気流子が住んでいるのは東京都区内だが、最近も稲荷神社の秋祭りがあり、神輿(みこし)の渡御が氏子だけではなく、近隣の子供たちを集めて行われた。町のイベントのような雰囲気で、現代の祭りという感じがする。

 秋は読書や絵画鑑賞など芸術にゆかりのある季節でもある。読書週間も10月下旬の紅葉の季節に重なる。前後には全国各地で古本祭りも開催される。毎年恒例となって回数を重ねているものも少なくない。熊本市の鶴屋古書籍販売会(10日から15日まで)は今年で49回目となる。

 このほか今月中に、神奈川、岡山、埼玉、北海道、千葉、愛知などの各地で開催される予定だ。といっても、一番多いのはやはり都区内。中でも、古本の街・神田で行われる「神田古本まつり」(26日から11月4日まで)は今年で59回を数え、その代表的なもの。

 古本の購入はインターネット注文が主流になりつつあるが、それでも掘り出し物を見つけるために全国から古本ファンが訪れ、にぎわいを見せるという。秋はさまざまな分野で祭り一色になり、最後を飾るのが紅葉というイベントになる。