「2点取られて開き直って仕掛けるしかないと…


 「2点取られて開き直って仕掛けるしかないと。勝つことになっていたのかな、という気持ちです」と、サッカーU23アジア選手権決勝、韓国戦で3対2の逆転勝ちに手倉森誠日本代表監督。

 試合は韓国が前半と後半すぐにゴールを決め、難無く2点を取った。日本時間では深夜のテレビ観戦に、ここでたまらずスイッチを切り寝床にもぐりこんだ人も少なくなかったのではないだろうか。

 潮目が変わったのは、相手チームの集中力が落ちたかに見えた後半も半ば。その22分、FW浅野拓磨(21=広島)、同23分にMF矢島慎也(22=J2岡山)の連続ゴールで追いつき、同36分に浅野がこの日2点目となる決勝点。14分間のあれよと言う間の技ありだった。

 今大会、サウジアラビア戦ではMF井手口陽介(19=G大阪)、準決勝イラク戦ではロスタイムにMF原川力(22=川崎)らの狙い澄ました決勝ゴールで勝ち上がった。決勝を含めヒーローの顔ぶれが毎試合変わった。

 野球でも日替わりヒーローの出るチームは強い。実力伯仲、短期戦の日本シリーズなどでは、それが如実に表れる。全員一丸となって戦い、その中でラッキーボーイが出ると、すかさずフォローし一気に勝ちにつなげていく、そういうパターンだ。

 手倉森監督は、選手たちのモチベーションを保つことに腐心し、毎試合ベストのフォーメーションを心掛け、日替わりヒーローを生んだ。全員サッカーの勝利だ。