夏休みもあと数日、二十四節気の立秋は…


 夏休みもあと数日、二十四節気の立秋は今月8日で、次の処暑(しょしょ)が一昨23日。「暑さがおさまる」という意味だが、東京の最高気温は31・4度と真夏日だった。昨日は29・3度の夏日で、きょうも30度以下となりそう。

 やれやれ6年続きの猛暑の夏も、ようやく秋が見えてくるかと期待したいが、まだまだ真夏日の残暑はぶり返すという見立てで、しぶとい暑さが続くという。6年続きの猛暑というが、その特徴は年によって違っている。

 「記憶にも記録にも残る夏」となった一昨年の猛暑は、高知県四万十市で8月12日に41・0度まで上がって日本の最高気温を更新した。この日を含む4日連続で40度を超える日本新記録も出た。

 数字を知るだけで暑さの記憶が蘇ってくるほどで、東京も4日連続の猛暑日(最高気温35度以上)となったが、一方で今年の暑さも半端ではない。先月末から立秋前日の7日まで、8日連続で猛暑日を記録した。

 全国で今月3~9日の1週間に熱中症で救急搬送された人が1万1000人余に上った。その前週も1万2000人弱。2週連続の1万人超えは調査を開始した2008年以来初めてだという。

 猛暑の夏は「異常気象」だとして6年連続としてきたが、ひょっとすると「異常」ではなく、すでにこれが「恒常」なのかもしれない。残暑でも旧暦の七夕はこの20日。空は澄みはじめ星がまたたく。<星既に秋の眼(まなこ)をひらきけり> 尾崎紅葉