安倍晋三首相の戦後70年談話について、新聞に…


 安倍晋三首相の戦後70年談話について、新聞に掲載された識者の言葉から。「中国や韓国は、『外交カード』として歴史認識論議を続けるかもしれませんが、今回のメッセージは、多くの日本国民の胸の中には届くのではないでしょうか」(作家・関川夏央氏、朝日15日付)。

 朝日にも、こういうコメントが載るようになった。もう一つ朝日(15日付)から。「安倍談話は東南アジアや豪州、欧米にまで視野を広げ、戦後国際社会に受け入れてくれた寛容さへの感謝を表明した」(慶応大教授・細谷雄一氏)未来志向の建設的な内容に言及。

 細谷氏は読売(15日付)でも「歴史認識と結びついている左右双方のナショナルアイデンティティー(国家の独自性)に配慮し、これを接合する努力が非常に色濃くみられる文言」だと。

 毎日(15日付)では「……政治的正義と歴史的客観性との間の緊張関係のバランス軸の定位置を示したといえる。私にはこの談話は、虚心坦懐な内省に聞こえた」と国際大准教授の熊谷奈緒子氏が綿密な分析から率直な感想。

 明治大特任教授の大沼保昭氏は「メディアや有識者懇談会、学界の意見など、日本の市民社会の声にも耳を傾けた結果だろう。この点、日本国民と世界に日本社会の成熟を示」(日経・同)せたと認める。

 成熟からの切り口では米加州弁護士のケント・ギルバート氏も「成熟した文明国として品格ある内容」(産経・同)だと高い評価である。