新型コロナウイルス禍でのテレワークが推奨…


 新型コロナウイルス禍でのテレワークが推奨されて久しい。最初の頃は、物珍しさが勝ってテレビなどのマスメディアに取り上げられることが多かったが、最近は当たり前となってあまり報じられることはないようだ。

 そう思っていると、週に1、2度出社する通勤電車や駅構内で、かなりの人が行き交う光景を目撃する。気流子の場合、通勤時間を外しての午後の出社なのだが、それでも多い。テレワークという言葉などどこ吹く風という印象。

 そのことを示すかのような日本生産性本部の調査結果が発表されている。「働く人の意識調査」によれば、テレワークの実施率は2割程度で、政府の「出勤者7割減」という目標には届かない結果が出ている。

 テレワーク疲れや、本格的な夏を迎えてのアウトドアのレジャーなどで人の流れが増えているのだろう。テレワークで仕事の効率が下がっているという回答も増えているという。といっても、調査はその時の状況の反映で、この結果で全てを判断するわけにはいかない。

 逆にテレワークで、会社での人間関係のストレスが無くなり、生産効率が上がっているという人もいるからだ。長期にわたるコロナ禍は、仕事や生活スタイルに影響を与えることは間違いない。

 先日、今年初めてセミの鳴き声を耳にした。巣ごもりをしていると、自然のそうした営みが心に染みる。不要不急の生活の中でも、ちょっとした外出が息抜きになるのを感じている。