散歩コースから少し外れた所に農家の野菜…


 散歩コースから少し外れた所に農家の野菜販売所がある。今年の春、初めて野菜を購入した。原則、1点100円。代金は空き缶に投入する。硬貨の音が響くようになっていて、販売所近くの自宅に人がいれば、売れたことが分かるようになっている。

 スーパーマーケットではないので袋はない。千円札で釣り銭をもらうわけにはいかないので、100円硬貨を用意する必要がある。50円硬貨二つでも100円だし、10円硬貨10個でもいいのだろうが、話がややこしくなるのは避けたい。

 最近の品目はキヌサヤ、レタス、のらぼう菜など。のらぼう菜は辞書には載っていないのでインターネットで調べると、東京では多摩地方西部、埼玉でも西部で獲(と)れる。小松菜に似ている。キウイフルーツを売っていたこともあった。これからどんな野菜が出てくるのか楽しみだ。

 値段もさることながら、物が新鮮なことは素人から見ても十分に分かる。「野菜には季節がある」ことを実感する。どう考えても「お買い得」であることは間違いない。

 夏も近いし、いずれ秋にもなる。冬はどうなっているのか、新しい付き合いなので、その辺は分からない。別の場所にも以前同じような販売所があってよく利用していたのだが、いつの間にかなくなってしまった。

 後継者の問題などがあって、世代交代とともに辞めてしまったのか、そこは分からない。新しい販売所はいわば2軒目だが、継続を望んでいる。