菅義偉内閣が発足して早速行われた新聞各社


 菅義偉内閣が発足して早速行われた新聞各社の世論調査で、内閣支持率は読売、日経74%、朝日65%とかなり高いものとなった。派閥の談合で決まったように言われた割には、世論は肯定的な評価を下した。

 官房長官としての手堅い手腕に加え、「令和おじさん」の親しみやすいイメージが大きいだろう。携帯電話料金の引き下げや、行政の縦割り打破、サービスの迅速化のためのデジタル庁創設など、国民のニーズに応える改革を打ち出している。

 自民党総裁選でアピールした「現場の声に耳を傾け大胆に実行」する手腕に期待したい。ただ外交・安全保障など国の命運を左右する難しい問題では、大局的観点での判断を求めたい。

 一方、時事通信が行った世論調査では、野党が合流した立憲民主党に対して「期待する」と答えたのが24・2%に留(とど)まり、「期待しない」が58・8%にも上った。約6割の回答者からはっきりと「期待しない」と言われるのは、ほとんど国民から相手にされていないということだろう。