この2、3日、東京地方の気温は25度前後で…
この2、3日、東京地方の気温は25度前後で、一挙に夏到来の感さえある。散歩をしていても、すぐ汗ばみ、腕まくりしたくなる。日傘を取り出す女性たち。子供たちは半袖、半ズボンでボール遊びをしたりしている。
新型コロナウイルス禍は油断できない局面が続いており、月が変わって、もう一波も二波も来そうで心が休まらない。桜の花を楽しむどころではなかった今年の春の“短さ”は後々語り草になるだろう。
昨年の今頃、誰がコロナ禍を予想できたか。この間、家を新築しローンを組んだ人や、新しい事業を始めた人もいるだろう。季節は巡るが、世事は必ずしもそうでない。信用金庫の融資窓口の混雑ぶりも報じられている(2日付社会面)。
そんな中、休校による教育格差の是正につながるとして「9月入学・始業」を求める声が起こり、国会でも議論になった。沈滞する社会の気分を一転する効果、社会的機運があるという声も。
似た話に、2012年に東大が提案した秋入学がある。9月に新年度が始まる世界の多くの大学と歩調を合わせると、学生、研究者の移動や交流が有利に進むというのが理由の一つだった。気流子も応援の記事を何本か書いた。
しかし、入試時期の決定など詰めの段階で意見を集約できず頓挫した。機運があるというだけではできないことだ。行政トップが腹を決め、コロナ禍を乗り越えながら準備を着々と進める。それでも早くて来年の9月からか。