俳人協会の「新年の集い」が都内のホテルで…


 俳人協会の「新年の集い」が都内のホテルで開かれた。俳句大賞など三つの賞の授賞式を兼ねた集いだったが、俳句の世界の動向について、興味深い幾つかの話を聞くことができた。

 大串章会長は、来年で創立60周年を迎える同協会の記念事業について触れた後に「昨年は看過できない問題が浮上した」と、2022年から実施される高校国語の新学習指導要領に言及。

 これは論理的な文章を重要視して、文学と切り離した「論理国語」を選択科目として新設するもの。「文学が軽視されている」と大串さんは懸念を表明して「虚子の俳句も教科書から抹消される可能性がある」と訴えた。

 顧問の有馬朗人さんは、国際俳句交流協会会長でもあり、17年から俳句をユネスコの無形文化遺産に登録するための活動を推進している。この運動を支えてきた俳人協会にお礼を述べた後、俳句の現状について語る。

 「小中学生から始まって100歳を超える人まで広がっている。しかも高齢の方がいい句をお作りになっている。こういう文学は俳句以外にはない」と国内事情から。次いで海外の事情に言及した。

 「日本語で俳句を書く外国人が増えています。中国やアメリカなどで。自国の言葉で俳句に倣った短詩を作る人々も増えている」。「驚くべきことに」と国語の件に触れて「文部科学省に文句を言っている」と報告した。古典文学を重視しなければならないとは、元文部相としての主張だ。