まだ冬という実感に乏しいが、朝夕に外を…


 まだ冬という実感に乏しいが、朝夕に外を歩くと空気がひんやりしていることを肌身に感じる。外出のために衣服を選ぶのにちょっと迷う。日中の日差しもあって、厚着でも薄着でもしっくりこない。その寒暖差は、まさに秋から冬にかけての季節特有のものと言っていい。

 木々も冬支度の様相を呈しているが、本格的な紅葉シーズンはまだこれから。落葉もそう見掛けない。ただ、足元にはどんぐりの実が落ちていて、時期が早いのかどれもまだ小粒だ。

 こうした寒暖差は、特に高齢者にはこたえる。先日、文芸同人誌の会合で久しぶりに知人に会ったが、やはり話は健康や病気のこと。膝や足が痛いというのは当たり前で、胃腸が悪いとか視力が衰えたとか、気力が突然無くなってやる気が出ないなどというグチが多い。

 知人が主宰している同人誌の話となった。最近はパソコンのワープロ機能を使って字を打ってくる人が多くなって助かるのだが、文字が小さいので打ち間違いのミスがよく出るという。

 かつては、手書きで原稿を書くのが当たり前だった。字が読みにくいせいか打ってもらうと間違いが少なくなかったことを覚えている。今や手書き派は絶滅危惧(きぐ)種ではないが、ごく少数と言っていい。

 歓談の後は次の会合の予定を決めるが、高齢者ばかりとなった同人が全員集まることは、体調不良などでなかなか難しい。高齢化の進展を実感し、改めて寒さが身に染みるものがある。