福袋、開店直後に完売も
初売り、「消費に勢い」の声
百貨店やスーパーの一部が1日、初売りを行い、福袋などを求める多くの客でにぎわった。そごう・西武の西武池袋本店(東京都豊島区)では、「23区」をはじめ一部の女性向けブランドの福袋が開店直後に売り切れた。冬のボーナスが前年を上回る大手企業が目立ったことなどを背景に「消費(回復)の勢いが続いている」(販売促進部)との声が聞かれた。
予定を30分前倒しし、午前9時30分にオープンした西武池袋本店には、10時までに約2万人が詰めかけた。埼玉県から妻と一緒に来た会社員の男性(61)はゴルフ用品の福袋を購入し、「やっぱり割安なのがいい」と満足そうに語った。同店は、1~3日の累計で前年比1割増の売り上げを目指す。
イオンは、全国の総合スーパーなど約450店で初売りを実施。ショッピングセンターの専門店も含めて約500万個の福袋を用意した。幕張新都心店(千葉市)では、午前7時の開店前に約4000人が列をなす盛況ぶりだった。
一方、三越伊勢丹ホールディングスや、大丸と松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングなど、多くの大手百貨店は2日に初売りを行う。各社とも主力の婦人服から高価な宝飾品まで幅広い福袋をそろえ、4月に控える消費税増税前の駆け込み需要を取り込みたい考えだ。