今や主流はスマホ年賀
地球だより
日本では正月に親戚や知人・友人から届く年賀状を楽しみにする習慣があるが、韓国でも「ソルナル」と呼ばれる旧正月より一足早く、陽暦1月1日を「シンジョン(新正)」と言って簡単に祝い、それに合わせ年賀状を出す人もいる。年賀状は日本のようなハガキタイプではなく大きなカードタイプで、表紙にその年の干支(えと)が色鮮やかに描かれたりする。
だが、近年はスマホの普及で無料メールアプリを年賀状代わりにしメッセージを送ることが多くなった。特に韓国はその傾向が顕著だ。「新年、家内平安と喜びに満ちることを祈ります」「2019年にはさらに多くの祝福が家族や今年計画していることに溢れんことを願います」。韓国の人気アプリ「カカオトーク」を通じ実際に筆者が受け取った今年のスマホ年賀だ。カードのように格調高くないが、それでも受け取ると嬉しいものだ。
ちなみにカード年賀では文在寅大統領からも頂いた。駐在する外国報道機関の特派員らに一律送付されるものだ。あいさつ文に「3・1独立運動から100年となる新年、わたしたちは新しい100年をスタートします」とある。ちょっとした日本への“宣戦布告”だなと思ったのは、日本統治期の独立運動の日(3月1日)を反日世論糾合に利用するとみられているためだ。
ただ、幸い(?)韓国では中国同様、干支の「イノシシ」は「ブタ」だというから猪突猛進に反日路線を行く、とはいかないかも…。
(U)