日本列島を記録的な寒波が襲っている。一昨日…
日本列島を記録的な寒波が襲っている。一昨日、東京都心で48年ぶりに氷点下4度を記録。さいたま市では昨日、観測史上最低の氷点下9・8度を記録した。小紙の元ソウル特派員いわく「ソウルの街を歩いているみたいだ」。
米大陸も昨年暮れから猛烈な寒波に見舞われている。トランプ米大統領がツイッターに「たぶんわれわれは、古き良き地球温暖化をもうちょっと活用してもいいんじゃないか」と温暖化論を揶揄するコメントを投稿。これに科学者が反論している。
歴史的な寒波が襲ったからといって、温暖化を否定するのはもちろん科学的ではない。2004年に公開された米映画『デイ・アフター・トゥモロー』は、温暖化によって一時的に地球が氷河期に突入するというものだった。この理論がどれほど妥当かは置くとしても、温暖化の影響が単純でなく、段階的に変化することは想像できる。
現実に北極海の海氷面積が最近40年で日本の国土の3倍も減少した。ドイツの気象学者は、あと7000億㌧の二酸化炭素(CO2)を大気中に放出すれば、北極の夏の氷は消滅すると警告している。そうなった場合の影響は計り知れない。
一方、太陽の黒点の観測から、太陽の活動は大きく低下し、地球は200年ぶりの寒冷期に入りつつあるとの予測もある。
いずれにしても大きな気候変動が起きていることは事実である。冷静な科学の目が真相を明らかにしてくれることを期待したい。