リオデジャネイロ五輪競泳の最初の決勝種目…


 リオデジャネイロ五輪競泳の最初の決勝種目、男子400メートル個人メドレーで、萩野公介選手が日本新記録で金メダル、瀬戸大也選手が銅メダルを獲得し、大観衆の中で行われた表彰式で日の丸が上がった。ずいぶん誇らしい。

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競泳男子400㍍個人メドレー、金メダル獲得し笑顔を見せる萩野公介(左)と銅メダルの瀬戸大也=6日、リオデジャネイロ(AFP=時事)

 レースは最初のバタフライで瀬戸選手がリード、萩野選手が2位につけた。背泳ぎで萩野選手が逆転し、平泳ぎで瀬戸選手が3位に下がった。最後の自由形で2位のケイリシュ選手(米国)が迫ったが、萩野選手が逃げ切った。

 この最後25メートルのケイリシュ選手の追い上げには、冷やっとさせられた。体力の差が感じられた。実際、ケイリシュ選手は身長190センチ以上で、3人が並んで立つと、170センチ台の萩野選手と瀬戸選手はかなり小さく見える。

 400メートルの長さだから体力、持久力がものを言うが、その一方でメドレーはそれぞれの泳ぎのうまさが要る。結局、萩野選手の水泳技術がまさったのだろう。水泳ニッポンのDNAは健在だなあ、と思えてくる。

 競泳の同一種目で日本選手2人が表彰台に立つのは実に60年ぶりだそうだ。まだ萩野選手は21歳、瀬戸選手は22歳。その可能性は無限だ。

 また、今回の競泳女子の日本代表には5人もの中高生が選出されている。高校生の池江璃花子選手は女子100メートルRバタフライの予選と準決勝で立て続けに日本新記録を出し、決勝に進出した。伝統の中に、若い力が確実に育っている。