東京都と千代田区が秋葉原で帰宅困難者訓練


「ライブ中に地震!」想定、アイドルが食料や水を配る

東京都と千代田区が秋葉原で帰宅困難者訓練

秋葉原でのライブ中に地震が発生して観客が帰宅困難になったと想定した訓練で、観客に備蓄品を配るアイドル=8日午前、東京都千代田区

 東京都と千代田区は8日、首都直下型地震により鉄道が運休した場合に備え、帰宅困難者への対応訓練を行った。秋葉原駅周辺など区内5カ所で実施。地震後、帰宅困難者が駅に殺到しないよう情報提供し、安全な場所で保護する手順を確認した。

訓練は東京湾北部を震源とするマグニチュード7・3の地震が発生したという設定で、鉄道事業者や周辺施設の関係者ら約5200人が参加した。

秋葉原の劇場では、女性アイドルグループのライブ中に地震が起きた場合を想定して訓練。緊急地震速報のサイレンが鳴り、会場スタッフが観客に「頭を低くして身を守ってください」とアナウンス。施設の安全を確認後、交通機関がまひしているため場内に待機するよう促した。グループのメンバーも参加し、食料や水を配った。

つくばエクスプレス秋葉原駅では、構内に乗客の一時保護場所を設営。外国人向けに、3カ国語に対応したメガホンを活用して待機場所へ誘導する訓練も行った。