JAXA、地球観測衛星「ディワタ1」を公開
比初の人工衛星、ISSの日本実験棟「きぼう」から放出
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、フィリピン初の人工衛星となる地球観測用の50キロ級小型衛星「ディワタ1」を公開した。今年4月ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から放出される。
フィリピンが開発した初の衛星で、東北大と北海道大が技術協力した。50センチほどの本体に4種類のカメラを搭載し、フィリピンの上空約400キロを周回する。
台風など自然災害の被害把握のほか、約590色を見分けられるカメラの性能を生かし、農作物に影響を及ぼす病変の早期検知や農作物の収穫時期判断にも役立てる。
JAXAは2012年以降、きぼうに設置した衛星放出装置を使い、キューブサットと呼ばれる10センチ角の超小型衛星を放出しているが、今回新たに50センチ級の衛星放出装置を製作した。
衛星は今年春に米国の無人補給機でISSに打ち上げられる。