東京消防庁、空のハイパーレスキューを発足


高層ビル火災に対応、精鋭隊員44人で構成

東京消防庁、空のハイパーレスキューを発足

 東京消防庁は6日、高層ビルでの火災や大規模災害時に空から迅速に消火・救助活動ができるよう、ヘリコプターの機動力を生かした「航空消防救助機動部隊」(エアハイパーレスキュー)を発足させた。

 エアハイパーレスキューは同庁の精鋭隊員44人で構成され、東京都江東区と立川市の2カ所に拠点を置く。救助用の大型ゴンドラを運べる消防ヘリを8機保有し、島しょ地域や土砂崩れで道路が寸断されるなどして孤立した地域の救助活動も担う。首都直下型地震などのほか、2020年の東京五輪・パラリンピックでテロが起きた場合に備えた活動も想定している。

 発足に当たり、菅原勇正隊員が「高度な救助技術と資機材を駆使し、あらゆる災害から国民の生命、身体、財産を守り抜く」と宣誓。高橋淳消防総監は「航空消防をはじめ、さらなる活動の充実・強化に努める」と述べた。