日本相撲協会葬、2500人が北の湖さん悼む


両国国技館で、白鵬ら関取や原辰徳・若松勉氏らが参列

日本相撲協会葬、2500人が北の湖さん悼む

北の湖親方の日本相撲協会葬で弔辞を述べた後、あいさつする八角新理事長(中央)=22日午後、東京都墨田区の両国国技館

 11月20日に62歳で急逝した日本相撲協会の理事長、北の湖親方(元横綱、本名小畑敏満、北海道出身)の協会葬が22日、東京都墨田区の両国国技館で営まれ、横綱白鵬ら関取、親方衆のほか、プロ野球巨人の監督を務めた原辰徳氏、同じ北海道出身で元ヤクルト監督の若松勉氏ら約900人が参列した。ファンらによる一般会葬にも1600人余りが訪れて焼香。「昭和の大横綱」との別れを惜しんだ。

 18日に就任したばかりの八角新理事長(元横綱北勝海)が葬儀委員長を務め、「理事長の長年の偉大な功績に報いるためにも、一日でも早くこの深い悲しみから立ち直り、協会員全員が一丸となって努力していくことが何よりの供養」と弔辞を述べた。

 原氏は「われわれの時代の大ヒーロー。横綱としての風景がいつも変わらなかった。威風堂々、とにかく強かった」と故人をしのび、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏は「まだ生きているような存在感が残っている。力士をかばってくれる理事長だった」と神妙に語った。