「黄金のアフガニスタン」で古代工芸品231点展示
来年4月から東京・上野の東京国立博物館で公開
シルクロードの拠点として発展したアフガニスタンの古代工芸品231点を集めた特別展「黄金のアフガニスタン―守りぬかれたシルクロードの秘宝―」が来年4月12日から、東京・上野の東京国立博物館で始まる。同展では、紀元前2200年ごろから紀元2世紀の文化を、4カ所の古代遺跡からの出土品によって紹介。日本で保護・保管され、今回を機にアフガニスタンへ返還される「アフガニスタン流出文化財」102件のうち特に重要な15件も出展される。
駐日アフガニスタン大使館で10日に行われた報道発表会では、同国のセイエド・M・アミーン・ファテミ特命全権大使が「アフガニスタン国立博物館にある工芸品が、1979年のソ連侵攻やその後の内戦で被害を受けた。しかし、同館職員が命懸けで重要な工芸品を守り、その後日本をはじめ世界中からの支援を受けて同展を開催できることになった」と感謝の言葉を述べた。
発表会では国立博物館の銭谷眞美館長や同展スペシャルナビゲーターで俳優の鈴木亮平さんらも、あいさつした。同展は6月19日まで。