東京・渋谷駅周辺、ハロウィーンムード一色
仮装した若者が歩道にあふれる、機動隊数百人が警戒
ハロウィーンの31日、東京・渋谷駅周辺には、ウエディングドレスやテレビゲームのキャラクターなどに仮装した大勢の若者らが歩道にあふれ、ハロウィーンムード一色となった。警視庁はトラブル防止のために昨年より多い機動隊員数百人を出動させ、交通整理を実施。渋谷区は着替え用のテントを設営するとともに、ごみを持ち帰るよう促すなど、仮装を楽しむ人たちにマナーを守るよう呼び掛けた。
JR渋谷駅前には夕方から、思い思いに仮装した多数の若者らが集まり、週末の買い物客らと合わせて大混雑。午後9時ごろには駅前のスクランブル交差点周辺の歩道は人混みで埋め尽くされ、一時ほぼ身動きできない状態になった。
制服姿の機動隊員が黄色テープを張って歩行者を誘導し、交通整理に当たった。雑踏警備でソフトな口調で誘導することで知られる「DJポリス」も出動し、女性隊員が「立ち止まらず渡ってください」と呼び掛けた。
東京都葛飾区の男子大学生(21)は「渋谷で仮装した人たちに声を掛けて、一緒に写真を撮って思い出を共有できるのが楽しい。午後10時ごろまで、この辺を歩き回ります」と話した。
一方、渋谷区は、昨年のハロウィーンで駅や百貨店のトイレが着替えやメークで汚されたことや、繁華街でごみのポイ捨てが問題になったことを受け、今年から新たに、駅近くの神宮通公園に無料で利用できる着替え用のテントやメークのためのテーブルを用意。若者が集まる渋谷センター街付近には臨時のごみ集積場を設けた。