「エンジョイした、日本ラグビーの繁栄願う」
退任するエディー・ジョーンズヘッドコーチ
ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で、日本代表のヘッドコーチ(HC)を務めたエディー・ジョーンズ氏(55)が30日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見した。11月1日の退任を控え「この4年間、本当にエンジョイさせてもらった。日本ラグビーのこのままの繁栄を願う」と述べた。
W杯で優勝候補の南アフリカを破るなど過去最高の3勝した要因として、選手の成長を挙げた。1次リーグで58得点と活躍した五郎丸歩(ヤマハ発動機)を例に出し、「4年前は普通の選手だったが、今では世界の誰もが知るようになった。頭を柔らかくし、自ら成長しようとした」と褒めた。
その上で、2019年W杯日本大会に向け、若い才能の発掘と、一貫した育成システムを構築するように助言。サイコロに例え、「今回は才能に恵まれ、たまたま思った目が出た。次は他のどのチームも日本を軽視しない。同じように振っても思ったような目は出ない」と指摘した。