日本の無人補給機「こうのとり」5号機が分離


ISSから油井さんがロボットアームでキャッチ

日本の無人補給機「こうのとり」5号機が分離

国際宇宙ステーションから分離された無人補給船「こうのとり」5号機=29日未明、宇宙航空研究開発機構のネット中継から

 国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしていた日本の無人補給機「こうのとり」5号機は29日未明、ISSから切り離された。ISSに長期滞在中の油井亀美也さん(45)がロボットアームで操作した。30日午前には南太平洋上空で大気圏に再突入し、大半の部品は燃え尽きる見通し。

 こうのとりは当初、29日午前0時20分ごろに分離される予定だったが、何らかのトラブルで直前に緊急停止。ISSが地球を1周するのを待ち、午前1時53分に分離された。

 こうのとり5号機は8月19日、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。同24日に油井さんがロボットアームでキャッチ、翌25日にドッキングした。分離作業もドッキング同様、油井さんがロボットアームを操作し、米ヒューストンの管制室で若田光一さん(52)がISSとの通信役を務めた。