ダイハツ、新型の軽乗用車「キャスト」を発売
SUVモデルの「アクティバ」、スズキの「ハスラー」に対抗
ダイハツ工業は9日、新型の軽乗用車「キャスト」を発売した。個性的な車を求める消費者の多様なニーズに応えるため、同じ基本構造でデザインの異なる3モデルをそろえた。スポーツ用多目的車(SUV)モデルの「アクティバ」は、人気を集めているスズキの軽SUV「ハスラー」への対抗色が強く、販売競争が激化しそうだ。
ダイハツの新型車投入は、昨年11月の「ウェイク」以来10カ月ぶり。9日に発売したのは、3モデルのうち「アクティバ」と、都会的なデザインを目指した「スタイル」の2モデル。価格は122万400円から164万7000円で、ガソリン1リットルで走れる距離は25・0~30・0キロ。カラーは、それぞれ13色とした。
10月末には走りを重視した「スポーツ」を追加発売する。販売目標は、3モデル合計で月間5000台。
国内全体の軽自動車販売は、4月の軽自動車税増税などが響き、今年1~8月まで前年実績割れが続いている。ダイハツの三井正則社長は9日の発表会で「軽市場全体を活気づけていきたい」と強調。ハスラーとの対比には「全く違う新ジャンルのクルマだ」と語った。