シンガポール建国50周年、祝賀イベントを開催


メーンイベントはパレード、「成功し続けてほしい」と願う

シンガポール建国50周年、祝賀イベントを開催

9日、シンガポールの中心街パダンで、建国50年を祝い、国旗を振る市民(AFP=時事)

 シンガポールでは建国50周年を迎えた9日、各地で祝賀イベントが開催された。1966年に初の独立記念パレードが行われた中心街パダンの広場では、メーンイベントとして、空軍や警察隊のメンバーによるパレードが行われた。

 パレードを見に来ていた世界的に著名な彫刻家、チョン・ファー・チョン氏(69)は「高層ビルが林立し、観光客が大勢やってくるような国に発展するとは想像もできなかった。これからも成功し続けるシンガポールであってほしい」。学生のクー・シーエンさん(19)も「100周年記念も盛大に祝いたい」とさらなる発展を願った。

 リー・シェンロン首相は8日夜の国民向けメッセージで、65年の独立がマレーシアからの追放という不本意な形で実現したことに言及し、「彼(父親の故リー・クアンユー初代首相)は独立当日のテレビ会見で、感情を抑え切れず、『苦しみの瞬間だ』と語ったが、その苦しみはこの島国の進む道を切り開く一生の決意に変わった」と語った。

 建国50周年記念の一環として、政府は全公務員8万2000人に500シンガポールドル(約4万5000円)の特別ボーナスを支給。大手民間企業も追随し、シンガポール航空や銀行は現金や自社株、商品券を従業員に贈っている。(シンガポール時事)