米フェイスブック、「アクイラ」完成を発表


大型のドローンで僻地に低コストでネット接続を提供へ

米フェイスブック、「アクイラ」完成を発表

米フェイスブックが公開した無人飛行機(ドローン)「アクイラ」(同社提供・時事)

 インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックは30日、へき地での無線インターネット接続を可能にする大型の無人飛行機(ドローン)「アクイラ」が完成したと発表した。年内に米国でテスト飛行を行う。

 無人機は翼長が約42メートルあるが、炭素繊維を用いて機体重量を約400キロに軽量化。高度約18~27キロメートルを巡回飛行し、高速通信を提供する。翼にソーラーパネルを備え、90日間の連続飛行が可能という。

 フェイスブックは昨年から、途上国で携帯電話会社と提携し、無料ネット接続サービスを提供している。ただ、世界人口の10%はネット接続インフラがまったくない地域に住んでおり、ドローンや人工衛星を活用することで、地上にインフラを整備するより低コストでネット接続を提供できるとみている。(シリコンバレー時事)