秋田市立千秋美術館、植物画中心に150点展示
「イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展
秋田市立千秋(せんしゅう)美術館は、英国の世界遺産キュー王立植物園の全面協力のもと、「イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展を開き、植物画(写真)を中心に、ウィリアム・モリスらの工芸品を含め約150点を展示している。同園は、全世界から集めた膨大な植物を研究する中核的な機関で、22万点を超す世界最大のボタニカル・アート(植物画)コレクションで有名だ。
チューリップ、サクラソウ、ツバキなど身近な植物画が目につくが、パンドラ・セラーズ作の「ムラサキクンシラン」は、花と実を一緒に描き、茎や葉も鮮やか。まるでそこに生きているかのようで、画家の技術の高さがうかがえる。
庭造りが趣味の60代主婦は、英国式庭園のパイオニアであるガートルード・ジーキルが植栽した「ディーナリー・ガーデン」の映像を見て、ノラニンジンやフロックス、サントリナの配置を参考にしていた。同展は来月30日まで。