警視庁機動隊や綾瀬署、東京武道館で訓練
伊勢志摩サミットに向け、テロを想定した爆発物対処を
来年、三重県志摩市で開催される先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)や2020年の東京五輪に向け、警視庁機動隊と綾瀬署などは15日、東京都足立区にある東京武道館で、大規模公共施設を狙ったテロを想定した爆発物対処訓練を行った。
世界的な関心が集まる「伊勢志摩サミット」では、警視庁は首都東京もテロの標的になる恐れがあると警戒。厳戒警備に向けた準備を本格化させる。サミットでは、警視庁の機動隊は首都の警備に当たるとともに、開催地の三重県に応援派遣される。
訓練には、機動隊の爆発物処理班や綾瀬、千住、西新井、竹の塚の各警察署など計約150人が参加。署員と警備犬が東京武道館をパトロール中に不審物を発見し、金属探知機で反応があった事態を想定。機動隊の爆発物処理班が出動して対処する訓練を行った。
綾瀬署幹部は「組織的テロに対する備えだけでなく個人によるテロや、(小型無人機)『ドローン』対策も必要」などと指摘。「引き続き訓練を実施し、各警察署などと協力の下、テロを許さない街づくりを推進したい」と述べた。