大関照ノ富士、きょう誕生
平成生まれで初めて、口上で「自分の気持ちを伝えたい」
日本相撲協会は27日午前、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、夏場所で12勝を挙げて初優勝した関脇照ノ富士(23)本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋の大関昇進を正式に決める。決定後、使者が東京都江東区の伊勢ケ浜部屋に赴き、昇進を伝える。
伝達式を翌日に控えた26日、照ノ富士は伊勢ケ浜部屋で取材に応じ、「(口上の内容を)忘れないようにうまくやらないと。あすは自分の気持ちを言いたい」と緊張気味に話した。400通以上届いたお祝いのメールに、すべて目を通して返信したそうで、「その人たちのおかげで今の自分がある」と改めて感謝していた。
新大関誕生は昨年名古屋場所後の豪栄道以来で平成生まれでは初めて。三役を2場所で通過するのは吉葉山以来、64年ぶり。初土俵や新入幕からも年6場所制となった1958年以降、歴代3位のスピード昇進となる。