北区本会議での音声変換は「理解できた」


「筆談ホステス」斉藤里恵区議、臨時議会出席後に会見

北区本会議での音声変換は「理解できた」

初の本会議を終え、記者会見する東京都北区の斉藤里恵区議=26日午後、同区議会

 聴覚障害を抱えた「筆談ホステス」として知られ、4月の東京都北区議選で初当選した斉藤里恵区議(31)が26日、臨時議会に出席後、記者会見した。斉藤区議はパソコンの音声読み上げソフトを使って会見。北区議会が全国で初めて導入した、議場での議員や区長らの発言を文字変換して示すシステムについて「大きな誤りはなく、理解できた」と笑顔を見せた。

 この日初めて本会議に臨んだ斉藤区議は、議会事務局から貸与されたタブレット端末上に表示される文字を見ながら、議長選挙などに参加。25日までのシステムテスト時に比べ、議員の氏名などの誤変換が多かったが、「隣の議員が指摘や修正をしてくれた。発言に置いていかれることもなかった」という。

 斉藤区議は6月定例議会で、音声読み上げソフトを使って福祉やバリアフリーについて質問する考え。「区民の期待に身が引き締まる思い。責任を持って頑張りたい」と決意を示した。