「体感型トイレ空間」、実際に使えます
成田空港の本館とサテライトを結ぶ連絡通路部分に設置
成田空港の第2旅客ターミナルビルに整備された「体感型トイレ空間」が13日、報道関係者に公開された。実際のトイレとして使用されるが、ギャラリーをイメージした斬新なつくり。外国人に日本の最新式温水洗浄便座を体験してもらう狙いもある。24日に供用開始される。
2013年まで「シャトルシステム」が走行していた本館とサテライトを結ぶ連絡通路部分に設置。138平方メートルの広さで、ガラス張りの壁面の内側に置かれた大型パネルには影絵のような映像が映し出される。
多目的トイレや授乳室を含め個室は10ブースあり、便座は洗浄水に除菌作用がある最新式。使用前はドアの縁に青いライトが点灯しているが、人が入ると赤に変わり、時間の経過とともに赤い部分が拡大して使用時間の目安を伝える。
設計したイタリア出身の建築家アストリッド・クラインさんは「こっそり入るのではなく、思わず入りたくなるよう設計した。世界中探してもここにしかないトイレなので、外国人が日本を去る前にもぜひ使ってほしい」と話した。