インド料理の食堂「お金ない人無料でOK」
ドーハの労働者街で、店主はインド出身のシャダブ・カーン氏
AFP通信によると、カタールの首都ドーハの労働者街にあるインド料理の食堂が先月、貧しい外国人労働者に無料で食事を提供するサービスを始めた。食堂の入り口には「おなかがすいていてお金がなければ無料でどうぞ」と表示。約200円の魚カレーなどを代金を支払わずに食べられる。
店にやって来たネパール人客は「外国人労働者は月の稼ぎは3万円程度。母国に送金する必要があり、物価の高いカタールでは無料の食べ物が必要な人もいる」と語った。
(47)は、サービス開始の理由について「店で1リヤル(約33円)のパンだけ買う人もいて、お金がないと分かった」と話す。
世界銀行によれば、資源国カタールの1人当たりの国民総所得(2013年)は8万6790ドルで、日本の2倍近くある。その繁栄は、外国人労働者が支えている。(カイロ時事)