京都に「平安なでしこ交番」が誕生


女性警官が24時間対応

京都に「平安なでしこ交番」が誕生

 女性警察官が24時間態勢で対応する「平安なでしこ交番」が京都に誕生した。ストーカーやDV、特殊詐欺などの被害が多い地域に設置され、女性や高齢者が気軽に相談できる交番を目指す。京都府警によると、女性警察官が常駐する交番の制度化は全国初という。

 男性警察官とは別の休憩所やトイレを設けるなど、府内の交番193カ所のうち27カ所を整備。入り口には女性警察官の顔とナデシコの花をあしらったマークを掲げた。今後も順次設置し、2020年度をめどに40カ所程度に増やす。

 京都市山科区の椥辻交番では、3月25日から常駐が始まった。久保千恵巡査部長(37)は「被害に遭った女性が泣いていても、男性警察官だと背中をさすってあげることも難しい。女性なら犯人の特徴なども聞き取りやすいのでは」と話す。

 同交番のスタート式で、山下史雄府警本部長は「犯罪全体の認知件数が減少している中、性犯罪や特殊詐欺被害は依然深刻。女性の視点と力を生かした活動に積極的に取り組む」と述べた。