ダライ・ラマ「宗教間の対立は悲しむべきこと」
札幌市内で講演、平和を目指すよう訴える
来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は3日、札幌市内で講演し「異なる宗教という理由で争いが起きている。悲しむべきことだ」と述べ、宗教の違いを乗り越えて平和を目指すよう訴えた。中国に関する発言はなかった。
ダライ・ラマは「主な宗教は同じメッセージを発している。私たちの心にある愛や慈悲の心を高める教えだ」と指摘。「(われわれは)幸せを望む一人の人間として全く同じ立場。皆が一つの家族という感覚を高めてほしい」と強調した。
日本については、自殺率の高さに触れ「教育を通して、次世代に幸せな人類を築くための方法を教える試みをしてほしい」と求めた。また、「日本は助け合いの精神、調和を図って仲良く共生する素晴らしい伝統がある。それをグローバルなレベルで高めなければならない」と述べた。