大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を世界遺産に
世界三大墳墓「仁徳天皇陵」を含む、超党派議連が発足
世界三大墳墓の一つである仁徳天皇陵を含む「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)の世界文化遺産への登録を推進するため、超党派議員連盟が30日、発足した。衆院議員会館で設立総会を開き、近畿地方選出の衆参国会議員44人が名を連ねた。今後、シンポジウムなどを開き、登録推進への機運を盛り上げる。
会長に就任した自民党の谷垣禎一幹事長は「古墳群は日本国家が生まれようとする舞台を形作ったもので、人類史上誇るべきものだ。大阪府には世界遺産が一つもないが、日本の創成に深く関わっており、あって当然だ」と強調した。
同古墳群は大阪府の堺、羽曳野、藤井寺の3市にまたがる。大阪府など地元自治体は2017年の世界文化遺産登録の実現を目指し、27日に推薦書原案を文化庁に提出。同庁の文化審議会で推薦候補が選定されるのは夏ごろで、議連発足で運動をてこ入れしたい考えだ。
17年の登録を目指しているのは、同古墳群のほか、「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森県など)、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)。