ミシェル夫人、「女子教育は最善の投資」
日米のファーストレディーが支援を訴える
ミシェル・オバマ米大統領夫人は19日、安倍晋三首相の昭恵夫人と共に東京都内で日米共同行事に出席し、女子教育支援へ日米が協力していく方針を表明した。女子大生らを前に講演したミシェル夫人は、「教育は少女だけでなく、家族や国の将来にとっても最善の投資だ」と述べ、発展途上国での女子教育の重要性を強調、世界に支援を呼び掛けた。
シカゴの貧困街から名門大に進んで弁護士となり、2人の娘も育てたミシェル夫人は「教育が、人生に与えられた全てのチャンスの出発点だった」と振り返った。昭恵夫人は「世界をリードする日米両国が手を携えれば、国際社会に対して多くのことが行える」と述べ、協力拡大に期待を示した。
両夫人は、女子教育推進に向けた日米協力に関する文書を発表。日米が連携して学習環境改善に取り組むことや、国際協力機構(JICA)と、途上国にボランティアを派遣している米政府組織「平和部隊」の協力強化を盛り込んだ。
文書は、世界で約6200万人に上る通学していない少女らについて「経済的な機会を失い、エイズや暴力に対して脆弱(ぜいじゃく)」と指摘。質の高い教育は「生活の質を高める」と強調した。