ノーベル賞3氏が応用物理学会で記念講演


赤崎勇・天野浩・中村修二の3教授が神奈川県平塚市で

ノーベル賞3氏が応用物理学会で記念講演

応用物理学会で記念講演した(右から)赤崎勇名城大教授と天野浩名古屋大教授、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授=13日午後、神奈川県平塚市の東海大

 青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇名城大教授(86)と天野浩名古屋大教授(54)、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)が13日、神奈川県平塚市で開かれた応用物理学会で記念講演を行った。3人が公式の場で顔を合わせるのは昨年12月のノーベル賞授賞式以来。

 赤崎さんは開発当時、多くの研究者が避けていた窒化ガリウム結晶を選んだことについて「タフさ(頑丈さ)にほれた。これに懸けることにした」と振り返った。

 一方、天野さんは日本の若者について「最近元気がないと感じている」と懸念。授賞式で訪れたスウェーデンの学生に刺激を受けた様子で、「自治活動が活発。規律正しくやっている」と評価した。

 中村さんは、自らの業績が青色LEDの量産化や製品化の成功と紹介されることに不満を表明。「私(の業績)は開発だ」と強調した。