世界陸上マラソンに今井正人、前田彩里を選出
今井正人、4年に決意新た
30歳で初の世界選手権代表に決まった今井は、東京都内での記者会見で「この場にやっと来られたなという思いがある」と実感を込めた。
順大時代は箱根駅伝の山登りで活躍し、「山の神」と呼ばれたが、社会人になってからは大舞台に手が届かなかった。「力の源じゃないけど、それ(箱根駅伝)だけとは言わせないぞ、とやってこられた」と振り返り、「メダルを狙える取り組みをしていく」と意気込みを見せた。
福島県南相馬市の実家が津波の被害を受け、両親は今も避難先の茨城県で暮らしている。4年が経過した日に代表入りを果たし、「すごく自分の中で重要な日。たくさんの人に支えられているので、結果で恩返ししたい。皆さんとともに一緒に歩んでいけたらいい」と改めて誓った。
前田彩里「五輪決める」
名古屋ウィメンズマラソンで日本人トップの3位に入った前田彩は「終わって3日。まだ実感が湧いていない」とほほ笑んだ。レース前半で転倒した際に左腕を負傷し、この日も包帯を巻いたままだったが、「骨には異常がなかった」と安心したように話した。
マラソン経験はまだ2度の23歳。8月の世界選手権では未経験の暑さとの戦いにもなりそうだが、「夏に苦手意識はない。リオデジャネイロ五輪代表を決めるのが目標」と頼もしかった。