米アップルが「アップルウオッチ」を来月発売
腕時計型のウエアラブル端末、最高218万円も
米アップルは9日、サンフランシスコで製品発表会を開き、腕時計型のウエアラブル端末「アップルウオッチ」の発売日を4月24日に決定したと発表した。当初は日本、米国、中国など9カ国・地域で販売する。4月10日から予約を受け付ける。
同社にとって2010年発売のタブレット型多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」以来の大型新商品。腕時計型端末で先行する韓国サムスン電子やソニーに対抗する。
日本での価格は、アルミ製フレームのスポーツタイプが4万2800円(税別)からと、他社より高めの設定。ステンレス製の標準モデルは6万6800円(同)から、18金を使用した最上位機種は128万~218万円(同)。直営店「アップルストア」のほか、高級ブティックでも取り扱う。
アップルウオッチは、ベルトの選択肢を充実させるなどファッション性を重視。1回の充電で標準18時間持つ。竜頭に似せた操作ボタンと、指先でのタッチ操作を組み合わせ、小さな画面でもさまざまな機能を使いこなせるという。
自社のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)5」以降の機種とセットで、外部と通話やメッセージのやりとりが可能。日々の運動量を記録し、健康管理上のアドバイスを行う機能も売りだ。ホテルや車の鍵の代わりになるほか、モバイル決済サービス「アップルペイ」に対応した。
クック最高経営責任者(CEO)は「人々とテクノロジーの関係は新たな章を迎える」と述べ、故スティーブ・ジョブズ氏から経営を引き継いで初めての新ジャンルの製品投入に自信を見せた。(シリコンバレー時事)