2016年春卒大学生ら、就職活動が本格スタート
都内で合同説明会が開かれる、企業365社が参加
2016年春卒業予定の大学生らを対象とした主要企業の採用活動が1日、解禁された。東京ビッグサイト(東京都江東区)では企業365社が参加したリクルートホールディングス主催の合同説明会が開かれ、数千人の学生が人事担当者の話に熱心に耳を傾けた。
今年から経団連の新ルールに基づき、会社説明会の解禁が3年生の12月から3月に繰り下げられた。「採用スケジュールが圧縮されたため、解禁初日から学生の申し込みが多くなっている」(リクルートキャリアの岡崎仁美氏)という。
リクルートはこの日、会場を二つに分け、理系の学生と、地方での就職を希望する学生を対象とする説明会をそれぞれ開催した。神奈川県藤沢市から来た東海大学の男子学生(21)は「ソフトウエアのプログラミングに興味がある。今まで就職活動から逃げていたが、イベント参加で良いスタートが切れた」と語った。
日立製作所のセミナーには、立ち見も含め約300人が参加。終了後も学生が残り、担当者に質問を繰り返していた。同社採用グループの大竹由希子部長代理は「これまで東京と大阪だけで会社説明会を実施していたが、学生と会う機会を増やすため、今年は名古屋や札幌、福岡などでも開く」と説明。短期決戦となるだけに、企業側にも積極的な姿勢が目立っている。