電子機器メーカー、落雷察知に「見張り番」
音羽電機工業が被害防止へ装置を開発
屋外の部活動やコンサートで落雷による被害を防ごうと、雷対策専門の電子機器メーカーが落雷の危険を知らせる装置を開発し、レンタルサービスを始めた。精度が高く持ち運び可能で、簡単に設置できるという。担当者は「雷の予兆は見えないため、機器を使わないと判断が難しい。装置は現場の安全確保につながる」と話している。
装置は音羽電機工業(兵庫県尼崎市)の「雷ミハリ番」。高さ約1・8メートル、重さ約12キロで、5本の脚は折り畳みできる。
最大の特徴は半径10キロ圏の雷雲をピンポイントで感知できる精度の高さだ。雷は雲と地面の間でプラスとマイナスの電気が結合しようとして集まり、放電することで発生する。ミハリ番は地面に引き寄せられる電気の変化から予兆を捉える。
警報は危険度に応じて2段階。避難の準備を呼び掛ける「注意」で黄色い回転灯が作動し、すぐに避難が必要な「警戒」は赤い回転灯とともに警告音が鳴り続ける。登録したアドレスにメールで知らせる機能もある。