ワオキツネザルの母親においで胎児の性別分かる


米大学の研究チームが英科学誌に発表

ワオキツネザルの母親においで胎児の性別分かる

 白黒しま模様の長い尾が特徴のワオキツネザルの雌が妊娠すると、分泌物のにおい成分が変化して胎児の性別が分かると、米デューク大などの研究チームが26日までに英科学誌バイオロジー・レターズに発表した。

 ワオキツネザルにとってにおいは重要なコミュニケーション手段であり、群れの仲間が胎児の雌雄を察知することで影響を受けている可能性があるという。

 ワオキツネザルはマダガスカル島に生息するが、研究チームはデューク大の飼育施設にいる雌12匹について、妊娠前と妊娠中に分泌物を採取して化学分析を行った。その結果、妊娠すると分泌物のにおい成分の種類が減少する傾向は共通するが、胎児が雌よりも雄の場合に大幅に減少した。この変化のパターンは母親の血液中のホルモン濃度とも関連していた。