科技機構、細野秀雄東工大教授に知財貢献賞


高精細ディスプレー用の酸化物半導体を開発

科技機構、細野秀雄東工大教授に知財貢献賞

科学技術振興機構から「知的財産特別貢献賞」を受賞した細野秀雄東京工業大教授=25日午後、東京都新宿区

 スマートフォンやパソコンなどの高精細ディスプレーに適した酸化物半導体を開発した東京工業大の細野秀雄教授(61)が25日、科学技術振興機構から「知的財産特別貢献賞」を受賞した。細野教授は同機構のプロジェクトで、インジウムとガリウム、亜鉛から成る酸化物半導体を使った薄膜トランジスタ(IGZO-TFT)を開発。同機構が基本特許を保有してメーカーにライセンスを提供している。

 同賞の受賞は2011年の赤崎勇名城大教授(86)以来、2人目。赤崎教授は青色発光ダイオード(LED)を開発し、昨年のノーベル物理学賞を受賞した。

 細野教授は東京都内で開かれた表彰式で「若い研究者が元気になるためには、自分たちが開発した技術が世の中の目に見える形になってほしい」と述べた。細野教授はIGZO-TFTのほかにも、鉄を含む高温超伝導物質や電気を通す「セメント」、アンモニアの新合成法など、常識を覆す研究成果を上げ続けている。