成田空港、「乗り継ぎ」をスムーズに


「保安検査」の新型検査機器の試行が始まる

成田空港、「乗り継ぎ」をスムーズに

 国際線を乗り継ぐ際に受けなければならない「保安検査」にかかる時間を短縮しようと、成田空港で16日から、新型検査機器の試行が始まった。新型機器は欧州の主要空港などで導入済みだが、国内の空港では利用例がないという。3月末まで、実際にどの程度時間が短縮できるかなどを検証し、導入するかを決める。

 同空港では国際線を乗り継ぐ客が年約550万人いる。乗り継ぎ客が多い路線の発着が集中する午後3時~同5時ごろは、検査場に長蛇の列ができ、長いときだと40分程度待たされることがあるという。

 新機器には、エックス線検査によってより詳しい検査が必要と判断された荷物を問題がないものとは別のラインに流す機能があり、前の人の荷物に再検査が必要となったことで列全体が止まってしまうことがない。このため、同じ時間で検査できる旅客数が1・5倍程度に増えるという。

 空港会社の担当者は「保安のレベルを下げない範囲でお客さまにはできる限りスムーズに検査を受けていただきたい。費用対効果なども考え、導入するかどうか検討したい」と話した。