フィジーが英国旗「ユニオンジャック」に決別


全国コンテストで「真の独立国家の象徴」となる新国旗を選定

フィジーが英国旗「ユニオンジャック」に決別

フィジー国旗を持つ少年=2011年9月、ニュージーランド・ウェリントン(AFP=時事)

 南太平洋フィジーのバイニマラマ首相は3日、英国旗ユニオンジャックが描かれた現在の国旗は「英植民地時代の名残で時代遅れ」と批判し、変更する計画を表明した。現地メディアが報じた。

 現国旗は左上に英国旗、右側にヤシの木などがデザインされた盾が描かれている。首相は全国コンテストを行い、「真の独立国家の象徴」となる新国旗を選定すると説明。10月の独立記念式典で新国旗を掲げる方針だ。

 フィジーでは昨年9月に総選挙が実施され、8年ぶりに民政移管が実現。軍事政権を率いてきたバイニマラマ首相の勢力が圧勝した。

 ニュージーランドも来年、国旗変更の是非を問う国民投票を実施する予定で、オセアニア地域の英国離れが徐々に進行している。(シドニー時事)