石川県、伝統工芸品を「NY NOW」に初出展
山中漆器や九谷焼など4社の商品、販路拡大へPR
石川県は1日から4日までニューヨークで開催されている生活雑貨やギフトなどの展示会「NY NOW」に出展した。県の伝統工芸品を北米で売り込むのが狙い。米国で開催されるこうした展示会に、石川県が伝統工芸品のブースを出したのは初めて。
県は昨年、伝統工芸品の販路拡大に向けて海外に重点を置く方針を決定。今回は県が有望と見込んだ、山中漆器や九谷焼などの伝統工芸品を製造する4社の商品を選んだ。
山中漆器の正和(加賀市)は、漆器作りの技術を生かして、時代に合わせてペット樹脂の容器とウレタンの塗料を使い、電子レンジで温められる弁当箱などを出展した。山岡秀和専務は「弁当箱は欧州でも売れており、米国にもチャンスはある」と意欲を示した。
九谷焼の青郊(能美市)は、デザインに関して「転写」の技術を使うなどコストを抑えた商品が特長。北野智己専務は「手頃な価格になり、親しんでもらえれば」と語った。(ニューヨーク時事)