作者不明のブロンズ像、ミケランジェロの作品か
「非常に力強い作品」、ヒョウに乗った男性2人の裸体像
長年にわたって作者不明とされてきた2体のブロンズ像が、「ダビデ像」などで知られるミケランジェロの作品である可能性が出てきた。英ケンブリッジ大を中心とする研究チームが2日発表した。
ミケランジェロは数体のブロンズ像を制作したものの、全て失われたと考えられてきた。現存する作品と確認されれば初のケースとなる。
2体はヒョウに乗った男性2人の裸体像で、高さ約1メートル。学芸員のビクトリア・エイブリーさんは「非常に力強い作品」と評している。
ブロンズ像の作者は19世紀にいったんミケランジェロとされたが、記録や署名がなかったため、白紙に戻されていた。
ケンブリッジ大のポール・ジョアニデス名誉教授が昨秋、ミケランジェロの弟子が残したスケッチの中に像と同じ構図があるのを発見。像の表現や骨格も、制作されたとみられる1500~10年のミケランジェロの作品に酷似しているという。結論は7月に発表される予定。(ロンドンAFP時事)